ファクタリングの主な種類

ファクタリングは、資金調達の目的や取引形態に応じて、以下のように分類されます。

① 一般的なファクタリング(2者間・3者間)


  • 2者間ファクタリング:売掛先に通知せず、ファクタリング会社と自社のみで契約。スピード重視だが手数料はやや高め。
  • 3者間ファクタリング:売掛先の承諾を得て契約。手数料が抑えられ、信用力のある企業に向いている。

② 診療・介護報酬債権ファクタリング


  • 病院、薬局、介護事業者などが、保険者(社会保険診療報酬支払基金、国民健康保険団体連合会、市町村等)から受け取る診療報酬・介護報酬債権を、ファクタリング会社に譲渡することで、報酬の早期資金化を図る仕組みです(3者間ファクタリング)。
  • 公的保険制度に基づく債権であるため、信用性が高く、回収リスクが低いため、比較的低コストでの利用が可能です。

診療・介護報酬債権ファクタリング

③ 保証ファクタリング


  • 売掛債権の回収不能リスク(貸し倒れ)をファクタリング会社が保証。
  • 万が一、支払企業が倒産しても、保証料を支払うことで損失を回避できる。

④ 国際ファクタリング


  • 海外取引における売掛債権を対象としたファクタリング。
  • 輸出企業が、海外の輸入企業からの代金回収を確実にするために利用。
  • 国際的なファクタリング会社同士が連携してサービスを提供。